2008-01-01から1年間の記事一覧

研究会、今年のまとめ

28日(日曜日)と29日(月曜日)、ともに昼から神保町。第30回スチュアート朝研究会@専修大学神田キャンパス。 今回は2日続きのプログラムで文献解題を。取り上げたのは、まずは雑誌Comparative Drama 41. 2 (Spring 2008) の特集 "Rethinking Restoration …

あれれ、もう

12月も残りわずかではないか。「12月半ばくらいに」と約束しておいた仕事がまだできていない。関係各位、陳謝。昨日で年内の授業は終了したことだし、一両日中にはどうにか。これを済まさないと次に移れないし。

アン、エミリー、ケンヂ

いや、またもわけのわからないタイトルのエントリーで恐縮です。 昨日20日(土曜日)は、午後から高田馬場。新英米文学会12月例会@早稲田奉仕園。研究発表の一つ目は、アン・ラドクリフのゴシック・ロマンスにおける「旅」と「家」について。ここしばらく初…

フィクションからリアリティへ

『ガーディアン』紙の記事。これが「事故」ではなく「事件」なのであれば、ほんとに推理小説のよう。『金田一少年の事件簿』とかにも出てきそうだ(オペラ座館あたりで)。 http://www.guardian.co.uk/world/2008/dec/11/actor-slits-throat

ネイション

電車での移動の際には(眠くなければ)新書を読むことが多いのだけど、最近読んだのは↓民族とネイション―ナショナリズムという難問 (岩波新書)作者: 塩川伸明出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/11/20メディア: 新書購入: 15人 クリック: 94回この商品を…

身内の学会

今日は昼から母校で身内の英文学会。研究発表が2本と、講演。最初の発表は、20世紀イギリスの女性詩人Stevie Smithについて。彼女が詩作とそれに付した自作の挿絵、そしてその詩を自ら読むpoetry readingにおいて示す、ときに過剰に思えるような「子ども…

『英語青年』と『史学雑誌』

母校での朝の授業後、まずは『英語青年』の最新号。私的メインはリレー連載の第三回。ウィリアムズ、エムプソン、ド・マン、フロイトがつながっていく様を見せられ、知的刺激をばしばし受ける。(頭悪そうな感想で申し訳ないです。しかも、そもそもシンポジ…

『英文学研究』

『英文学研究』の新しいのが届いたので、以下の論考を拝読。書評もいくつか。松野亜希子「Oroonoko: The Royal Slave における王権と「書く女」の文化的権威」(1-14) 大河内昌「商業社会における「英雄的主題」――『序曲』におけるワーズワスの記憶術」(43-5…

翻訳論

そういえば、こんな本が出ている。欲しいな。Theories of Translation: An Anthology of Essays from Dryden to Derrida作者: Rainer Schulte,John Biguenet出版社/メーカー: University of Chicago Press発売日: 1992/04/15メディア: ペーパーバックこの商…

新しいブックファーストにて

非常勤の帰り、新宿に立ち寄ったので西口方面に新しくできたブックファーストへ。あまり時間がなくて人文系コーナーしか見てないけど、いかにも最近の大型書店という感じか。紀伊国屋よりはジュンク堂に近い雰囲気かな。で、哲学・思想系の雑誌コーナーにて…

『ジャージマン』

昨日29日(土曜日)、昼から赤坂見附。プロペラ犬第2回公演『ジャージマン』@赤坂RED/THEATER。 作・楠野一郎、演出・福原充則。出演は水野美紀、設楽統、玉置孝匡。プロペラ犬は、役者である水野美紀と劇作家の楠野一郎によるプロデュース・ユニット。昨年…

白石かずこ講演会

今日は研究日なので日中は自宅。夕方から母校にて白石かずこ講演会「詩の風景・詩人の肖像」。白石かずこ氏といえば、現代詩に疎い私でも知っているくらいの著名な国際的詩人であるわけで、たまにはそういう方の話を聴くのもよかろうと思い、また、母校の英…

英語教育/政策の現状

先月からちょっとずつ読んでいた以下の本を読了。あいかわらず読むペースが遅い。英語教育原論作者: 寺島隆吉出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2007/07/31メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見るよく読ませていただいている英語…

ド・マン、エンプソン、ハイデガー、ウィリアムズ、そしてベンヤミン

15日(土曜日)、前日の夜とその日の午前中でド・マンの"The Rhetoric of Temporarity"をどうにか読了し、昼から高田馬場。新英米文学会@早稲田奉仕園。今回は先月の例会に続き、「秋の理論研究」の第2回「アレゴリーとパストラル―エンプソン/ベンヤミン/…

明日の予習

今日は朝の授業後、昼からはマーヴェルを読み(今は"Upon Appleton House"を少しずつ。)、その後は『英語青年』のウィリアムズのリレー連載の1、2回目を再読、ド・マンの"The Rhetoric of Temporality"をコピー(以前に読んだときのコピーが見つからない…

また忙しく

にわかに忙しくなってくる。いや、いつだってやるべきことは山積していて忙しいはずなのだけど、でもそれらをどんどん後回しにしているだけだったのだ。締切がないと、あるいは締切があってもぎりぎりにならないと、なかなか本格的に仕事をしない、これは悪…

エンプソンのマーヴェル論

に、辿りつかない。少しずつ読み進めているエンプソンだけど、文字通り「少しずつ」しか進まなくて、やっと"Double Plot"の章まで。かといって、じっくり熟読玩味しているわけでもなく、単に読むのが遅いわけでして。そして、一向にわかった気がしない。とも…

18世紀研究会

1日(土曜日)は、昼から神保町。18世紀イギリス文学・文化研究会第12回例会@専修大学神田キャンパス。 この研究会の母体は日本ジョンソン協会。 このジョンソンはサミュエル・ジョンソンで、その名を冠した学会ではあるけど、広く「長い18世紀(the Long Ei…

仕事をしたりライブに行ったり

昨日29日水曜日、御茶ノ水方面での授業を終え、新宿で野暮用をこなし、その後、某書店へ。先日触れたイーグルトンの本の実物を確認。書評集だそうで、ベッカムの話も、やはり「あの」ベッカムだったけど、彼の自伝について『ガーディアン』に寄せた(依頼さ…

読書計画など

いや、まあ、別に計画というほどでもなくて結局いきあたりばったりではあるけど、とりあえず。 先週以来のメールマン『革命と反復』の(電車内その他での)再読がようやく終わりそうなので(結局、少しは理解できた気になった部分もあるけど、やっぱり難物)…

イーグルトン新刊

テリー・イーグルトンの新しい日本語訳が青土社から出るらしい。反逆の群像―批評とは何か作者: テリー・イーグルトン,大橋洋一,小澤英実出版社/メーカー: 青土社発売日: 2008/10/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (11件) を…

アレゴリー

18日土曜日、午後から高田馬場。新英米文学会10月例会「秋の理論研究」@早稲田奉仕園。 「アレゴリー論―その複数の始まりと未来1『アレゴリーとシンボリズム、アレゴリーと反復―革命の問題』」と題して、文献の解題+αという形で。 最初のセッションは以下…

まだ咳き込みつつ

熱も下がったし、体力も回復しているけど、まだ咳が少し。もう一息か。 忘れないうちにメモ。11日土曜日、午後から東武練馬(東上線)。十七世紀英文学会東京支部例会@大東文化会館。 今回はThomas Traherneと early moden manuscript culture の話。トラハ…

とにかく書くこと

論文は書いてるうちに書き方がうまくなっていくものだから、(書けない書けないと言ってないで)とにかく書けばいい、そんなことを以前にtoshim先生に言われたなぁと思い出す日。そして今年はまだ論文を書いていないことを思い出して焦る日。

咳き込みつつ、授業とか

一昨日の夜からどうも風邪っぽく、昨日の「研究日」は結局「休養日」となる。咳が酷くて何も手につかなかったし、眠れもせず。やれやれ。 今日はだいぶ咳も治まってきたけど、それでもちょっと辛い。咳き込みつつ午前に非常勤で1コマ、午後にはマーヴェル。…

無限論とか食とか革命とか反復とか

先日触れた『無限論の教室』は電車のなかで読了。完全な理解にはもちろん程遠いけど、とりあえずいくつかの術語に触れたのと、こういう(学問の)世界もあるのね、という感触を得たということで。あと、読み物としても面白い。 それと、ここしばらく寝る前な…

『瀕死の王』&いんちきアフリカ・バンド

日曜日、午後から池袋。ウジェーヌ・イヨネスコ作、佐藤信演出『瀕死の王』@あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)出演は、柄本明、佐藤オリエ、高田聖子、斎藤歩、谷川昭一朗、松元夢子。 イヨネスコは全然観たことも読んだこともなくて、「不条…

The Diver

日曜日、夕方から三軒茶屋。野田秀樹作・演出『The Diver』@シアタートラム(協同脚本・Colin Teevan、出演・野田秀樹、Kathryn Hunter、Glyn Pritchard、Harry Gostelow)能の作品である『海人』をベースに、同じく能の『葵上』と合わせて『源氏物語』を足…

シェイクスピア講演、ライヴ

昨日は夕方に駒場。東京大学COE哲学センター (UTCP)と日本シェイクスピア協会の共催で、フランスの著名なシェイクスピア研究者Francois Laroque(パリ第三大学)による講演。"Italy vs. Africa. Topographies of desire in Othello, Antony and Cleopatra a…

早大、武道館、新文芸座

忘れないうちにメモ。 20日土曜日、午後から高田馬場。日本英文学会関東支部第3回大会@早稲田大学文学学術院(戸山キャンパス)文学系以外の学生に対する英詩の教え方についての発表から。英詩を読むという作業を、いわばテクストと読者(学生)との間のcom…