またお出かけ

昼から池袋。日本学術振興会「人文・社会科学振興のためのプロジェクト」研究領域V-1「伝統と越境――とどまる力と越え行く流れのインタラクション」第2グループ「越境と多文化」ワークショップ 若手研究者育成プログラム2「『声』とモダニティの転移――民衆・文化・共同体」立教大学


うん、名前が長い。びっくりだ。内容についてはこちらをご参照。


いわゆる人類学や民族学のようなものが19世紀後半から出始め、さらには民俗学フォークロア)みたいなものが20世紀に入って出てきて、結果どうやら20世紀初頭には、「自己/他者」、「現在/過去・歴史」、「個人/民衆・群衆」、「都市/田舎・農村」などの表象がそれまでとは違った形で切り結ぶ磁場が形成されたということのようで。特にそれが「文学的」に花開くのが1920年代から30年代くらい(戦間期やハーレム・ルネッサンスの時期)ということか。表題の「声」というのは、ここではそのように「民俗学的」に蒐集される(断片化された)諸々の表象(その裏に「真性の声」があると想定するのかどうかはともかく)のこと、ということになる(のかしら)。で、これがもちろん「集合的アイデンティティ」なり「有機体論」なりと結びつくわけで、その辺のことをいろいろと。


話題はいわゆる「モダニズム」期のことが中心で、それはもちろん発表されていたプログラムから明らかだったわけで、当然のことながら私にとっては完全なアウェー。しかもプロジェクトの性質上、英米文学研究者の集まりではないので(たまたま今回の発表者は全員英米のことをやっている人だったわけだけど)、ますますアウェー。まあ、そうは言っても、あくまで「人文学内アウェー」なわけで、私なんかでもいろいろと興味深く話を聴くことができた。これが日本応用物理学会とかだったら目も当てられん。そもそも行かないけど。