ちょっと帰省

年末に帰省しなかったので、昨日今日で急ぎ足の帰省。いちおう博士課程の三年間が終了ということで、経過報告と今後の見通しなどについて両親と祖父母に報告。折りしも昨日、我らが『新潟日報』が、規定年限内での文系の博士号取得者は理系に比べて圧倒的に少ないという記事を載せてくれていたので、私が博士号未取得であることについても、「ほら、ここにも書いてあるでしょ。皆そうなんですよ。別にね、ぼくが不真面目だったわけじゃないんですよ。」みたいな感じで納得していただく。同様の記事は朝日などの全国紙には一週間くらい前に出ていた覚えがあるのだけど、そこは地方紙である、このタイムラグが時には大いに役立ってくれることもあるのだ。


だからといって将来が安泰ではないという事実は変わらず、相変わらず家族には心配をかけ続けることになるので、そこは申し訳ない。でも、三男坊にこれだけ好き勝手やらせてくれる家族には感謝である。


東京へ戻ってくる前に、実家の近くの映画館へ。『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』を。言わずと知れた名作漫画のアニメ映画化なわけだが、やはり90分という短い尺ではどうにもならないか。せめて90分×2で前後編くらいでないと。もったいないなぁ。


ちなみに、今回の移動の間に読んでいたのはこの二冊。

使ってみたい映画の英語 男の名セリフを味わう

使ってみたい映画の英語 男の名セリフを味わう

前者は、ちょっと前から電車のお供だったのだけど、今回の新潟行きで読了。『帝国日本の英文学』の読者としてはやはり外せないものかと。著者の今までの著作のエッセンスが詰まっているものなのだと思うけど(他の著作は読んだこと無いけど)、新書としては読み応えもあるし、ナショナリズム論、帝国主義論としても興味深い。


後者は新潟の書店で購入し帰京中に通読。『風とともに去りぬ』のクラーク・ゲーブルから『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラックまで、有名な映画の中から「男の」名台詞をいくつか取り上げて、作品のあらすじや見どころ、撮影裏話みたいなものと一緒に紹介。「男の」と謳っている中で『小さな恋のメロディ』のマーク・レスターの台詞が挙げられていて、「うん、<男の子>だよね」、などと思ったりもする。あの映画は好きだからいいのだけど。


ちなみに、土曜の深夜にはBSにて、昨年末に行われた筋肉少女帯の復活ライヴの模様を放映。チケットが取れなかったから行けなかったので、いやあ、もう、感動的である。我が家のビデオは長らく故障中で、録画も叶わずリアルタイムで放映を観るしかなかったわけで、本来土曜日に予定していた帰省が日曜日になったのはまさにそのためであったと言っても過言ではない。というか、まあ、そのためでした。