MANGA Shakespeare

7月8日。昼から茗荷谷。「MANGA・シェイクスピアに見る文化の移動と変容」@筑波大学東京キャンパス大塚地区。


日本の「マンガ」が海外でも人気で、"illustrated books"や"graphic novels"、"Western comics"(含アメコミ)とは違うジャンルとして、"manga"がいまや英語としても認知されるようになっていることは周知であるわけだけど、今回のイヴェントは、今年に入ってイギリスで "MANGA Shakespeare"シリーズを刊行し始めたMetro Media 社の"Self Made Hero"というセクションの担当編集者と、そのシリーズ第一弾である『ハムレット』と『ロミオとジュリエット』の作画を担当した二人の "manga artists"を招いての講演会。日本からもマンガ研究の第一人者たちが参戦。ちなみに、司会(兼通訳)も含め、話をするのは全員女性。


いや、なんというか、「イギリスのオタク女子」との貴重な出会いであった。もちろん、単に「オタク」が伊達や酔狂でシェイクスピアをマンガにして自己満足しているわけではなく、「マンガ」という、いまや国際的に流通する文化的生産物と、「シェイクスピア」というやはり国際的文化生産物との間の、ありうべき融合の形の探究への真摯な取り組みの一端を見せていただいた。もちろん、日本とイギリスとの間のさまざまな文化的交渉(この『ロミオとジュリエット』の舞台は東京であるし)についてもいろいろと。これはこれでグローバリゼーションの話でもあった。


都合で前半のイギリス側ゲストのセッションしか聴けなかったけど、楽しかった。