初期近代演劇関係で

以下の二冊が出ていたことを、先日届いた『A文学研究』の「寄贈本一覧」の欄で知る。不覚。で、早速購入。

イギリス王政復古期のシェイクスピアと女性演劇人 (学術叢書)

イギリス王政復古期のシェイクスピアと女性演劇人 (学術叢書)


前者は、シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』の上演史を、ジェンダー・ポリティクスや女性史との絡みで17世紀から20世紀まで論じるもの。後者はタイトルの通り、王政復古期(広く取って18世紀まで)演劇のなかで特にシェイクスピアの改作(ドライデン、ダヴェナントなどなど)と、女性作家たちの作品や女優の誕生などに関する論考をまとめたもの。


私が存じ上げる限り、お二人とも基本的に「このテーマ一筋」の方々で、その点まずは敬意を表する次第。それと、どちらも少なくとも日本語では類書がない(多分)ものだと思うので(前者に関しては名著『キャリバンの文化史』があるけど、まあ、あれはキャリバンだし)、その点でもとても意義のあるお仕事だと。


いや、まあ、まだ読んでないんですけどね。来週で非常勤の授業が一端終わるので、それからじっくりということで。