学魔最終講義

昨日は母校で高山宏先生の最終講義。外部向けにも宣伝したので、盛況。立ち見も出た。


いつもの高山節を堪能してきたわけだけども、その中身をここで要約することなどできないし、その必要もないだろうから、これを期にせっかくなので少し個人的なメモワール「学魔と私」を書いてみよう。と思って書き始めたけど、時間もかかるし分量も多くなるので、いずれまた。とりあえず思いつきで要点だけ箇条書きで。


・私が「都立英文」に進んだきっかけのひとつは、氏の『痙攣する地獄』を読んだこと。
・その後いまに至るまで、氏の著作は絶版で手に入らない『世紀末異貌』と『ブック・カーニヴァル』以外は全て買っている。
・私が王政復古期のことを卒論で扱い、その後も勉強することになるきっかけは、氏が著作や授業で1660年代の話(主に王立協会のこと)を繰り返しするから。
・その割りに学部でも院でも氏に指導教員になってもらわなかったのは、あんまりくっつき過ぎると出来の悪い物真似(学問的な意味で)をしてしまいそうだから、というのが大きな理由。
・ご本人は覚えていないだろうけど、氏に「君はもっと私生活を乱さないといけないよ」と、よくわからないお言葉をいただたことがある。
・私の私生活がその後乱れたかどうかは知る人ぞ知るということ。これはどうでもいい。
・これもご本人は覚えていないだろうけど、酒席で下ネタで盛り上がったことがある。
・その他、直接間接にいただいたお言葉。
修論の副査をお願いした際には、スペリングのミスから議論の中身まで、非常に細かく的確な突込みをいただいた。
・学問的にも人間的にも、いろいろと言われるけど、やっぱり偉大だと思う。
・氏が初期近代英文学について論じてきたことに関しては、今後私なりに応答していきたいし、いつかはきちんと批判もしたい。