無限論とか食とか革命とか反復とか

先日触れた『無限論の教室』は電車のなかで読了。完全な理解にはもちろん程遠いけど、とりあえずいくつかの術語に触れたのと、こういう(学問の)世界もあるのね、という感触を得たということで。あと、読み物としても面白い。


それと、ここしばらく寝る前などにちょっとずつ読んでいた↓も読了。

世界の食文化〈17〉イギリス

世界の食文化〈17〉イギリス

私は広い意味では「イギリスのことを勉強している」ということになっているので、そうするといろいろと「イギリスのこと」を尋ねられたりもするのだけど、実際には私は「イギリスのこと」などたいして知らないのであり、ドライデンをはじめイギリス文学のことや、17世紀の歴史的なこととかならほんの少しは知っているという程度なので、そのようなことを聞かれたときには答えに窮することが多い。

ということで、「イギリスのこと」なら分野を問わず少しは知っておこうと、とりあえず食べ物のことでもと思った次第。で、この本、16世紀から現代まで、「イギリス人」たちがどのような食生活を営んできたかの概説書なわけだけど、書き手のお名前を見れば想像のつくとおり、経済史、社会史、世界システム論などの議論に根差した論の運びになっていて、単なる「美味しいもの話」(あるいは逆に「まずいもの話」)ではなくて、「食」を鍵語にしてイギリス近現代史のあらましを記述したという感じもある。


後期は木曜日の授業がないので(半期科目で前期のみの担当だった)、明日は研究日。ということで↓を読むことにしよう。

革命と反復―マルクス/ユゴー/バルザック (批評空間叢書)

革命と反復―マルクス/ユゴー/バルザック (批評空間叢書)


追記(10月10日):結局、風邪らしく一日寝込む。メールマンは三分の一くらい読んだだけ。嗚呼。