仕事をしたりライブに行ったり

昨日29日水曜日、御茶ノ水方面での授業を終え、新宿で野暮用をこなし、その後、某書店へ。先日触れたイーグルトンの本の実物を確認。書評集だそうで、ベッカムの話も、やはり「あの」ベッカムだったけど、彼の自伝について『ガーディアン』に寄せた(依頼された?)書評だった。なるほど。それでも、他に取り上げられている本は皆おおむね「学問」や文学」に属する分野のもののようで、スポーツ選手の自伝(まあ、これとて「文学」であることには変わりはないのかもしれないけど)は、やはり浮いている様子。でも、読んだらやっぱり面白かった。

他にもいくつかの章(書評)を読んだけど、当然のことながら、ただ褒めるだけみたいな書評はない。最終章のロイ・ストロングなんか、けちょんけちょんである。いやはや。


その後、吉祥寺に移動。夜にはライブ。Thousands Birdies's Legs木蓮の対バン@Star Pine's Cafe。Thousands Birdies's Legs(TBL)のヴォーカルは、先日ソロ・ライブにも行った寺尾さん(ちなみに専攻は違うけど出身学部の後輩)。メンバー5人に加えてゲスト・ミュージシャンも多彩で、非常に洗練された音楽。個々のメンバーの技術も高いけど、楽曲の構成が見事だなと。もちろん歌詞も。

木蓮は、韓国の伝統楽器(なんだと思うけど)であるチャンゴという韓国太鼓と、日本のお囃子(和太鼓と篠笛)とを交え、+ベース、ギター、ピアノ、(普通の)ドラムスを組み合わせた構成。お祭り的サウンドでとても楽しい。韓国の伝統音楽と日本の伝統音楽(それに西洋の音楽)とが幸福な出会いを果たしたような感じ。

その一方、ヴォーカル兼チャンゴ奏者(ギターも弾く)のルーツが韓国・済州島であることなど聞くと(彼自身は在日三世だそうな)、ステージ上で見ることができる日韓の「幸福な出会い」を支えているのは、それとはまったく違う日韓の歴史的・政治的「出会い」であることを思い、いろいろと思うところも。


いずれにしても、とても良いステージでした。終演後は、ライブの興奮もあり(さらに翌日が「研究日」で授業がないのをいいことに)久しぶりに深酒。