ひとりシェイクスピア
昨日25日(土曜日)、朝の授業の後に昼から駒場。毎年恒例のシェイクスピア祭(シェイクスピア協会と日本英文学会の共催)。
今年は、2000年よりシェイクスピア全作品を一人芝居で順次公演中の楠美津香氏による公演『超訳 尺には尺を』。
いやあ、これ、面白い。一人ですべての役を演じるわけだけど、それぞれの登場人物のキャラクター設定が卓抜だから観ていて混乱しない。「超訳」だから台詞はわかりやすいし、小ネタも満載、突っ込みどころには自ら突っ込みを入れたりもするのだけど、それでいてご本人も言う通り「驚くほど原作に忠実」。ただし、これもご本人の言うとおり「格調の高さだけは無し」。そんな感じでげらげら笑いながら観れるのだけど、「問題劇」と呼ばれる『尺には尺を』の何が「問題」なのか、その点はきちんと提示しようとしている感じ。いろんな意味で、うまいなぁと。ちなみに、「二枚目キャラ」である公爵代理のアンジェロ(ときどき崩れるけど)を演じるときには発声が宝塚みたいでとてもかっこよかった。
私も授業で『超訳 から騒ぎ』をやってみようか。