FD講演＆アーミテイジ講演

研究日だけど今日は午後から大学で先週同様FD関連の講演を拝聴。今日のお題は「機能するGPAとは」。うちの大学では今年度から試験的に、そして来年度から本格的にGPAを導入するのだけど、そもそも私なんかにとっては「GPAってなんじゃらほい」という感じ（もちろん基本的なことは知っているつもりではあったけど、そもそもの導入の背景とかそのメリットとかよく知らなかった）だったので、いろいろと勉強になる。とりあえず、導入にあたってシステムの構築さえできてしまえば、あとは教員側の負担は特段ないようだし、いろいろ利点もあるものだということは了解。あとは実際に導入した後にどのように使っていくか、それからが問題か。

その後、夕方に四ツ谷に移動。来日中のDavid Armitageの講演会＠上智大学。
演題は "The American Declaration of Independence in Global Context"
私にとってアーミテイジといえば The Ideoligical Origins of the British Empireの著者なわけで、「帝国史家」のイメージが強いのだけど、彼の近年の関心はトランスアトランティック・ヒストリーやアメリカ独立宣言の周辺の歴史であって、今日はそっち方面の話。ごくごく単純に言ってしまえば、アメリカ独立宣言は「イギリスとアメリカ」という関係性のなかから生じただけではなく、また「アメリカ史」において重要なだけでなく、グローバルなコンテクストにおいて生じ、またグローバルな重要性を持っていた、ということ。そういってしまえば当たり前な感じになってしまうけど、同時代的な重要性だけでなく、20世紀にまでいたる世界中の「独立宣言」の「ジャンル」的原型として「アメリカ独立宣言」を位置づけるという射程の広いもので、うなる。

The Ideological Origins of the British Empire (Ideas in Context)

The Declaration of Independence: A Global History

Declaring Independence: The Origin and Influence of America's Founding Document: Featuring the Albert H. Small Declaration of Independence Collection

Theories of Empire, 1450?1800 (An Expanding World, the European Impact on World History, 1450-1800 , Vol 20)

Greater Britain, 1516?1776: Essays in Atlantic History (Variorum Collected Studies)

The Free Sea (Natural Law and Enlightenment Classics)

Bolingbroke: Political Writings (Cambridge Texts in the History of Political Thought)

文学との関わりでもいろいろ仕事をしていて、↓とか

Milton and Republicanism (Ideas in Context)

British Political Thought in History, Literature and Theory, 1500?1800

そして、なんと↓こんなのが出るらしい。

Shakespeare and Early Modern Political Thought