シェイクスピア関連

こんなのが出ていた。

侵犯するシェイクスピア―境界の身体

侵犯するシェイクスピア―境界の身体

詳細は出版社のサイトより。
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7272-0.html

ハムレット』『ロミオとジュリエット』『リア王』……。シェイクスピアの代表的な作品を解説も添えながらカルチュラル・スタディーズの立場から徹底して読み込んで、いまに生きるシェイクスピア演劇の魅力を解明し、言葉と身体の可能性を探る入門書。

目次
まえがき
序章 境界の身体――シェイクスピア演劇の場所
第1章 引き裂かれた文字――『ヴェローナの二紳士』(一五九三年)と書記作用
キーワード1 手紙とメディア〈Media〉
第2章 コショウをよこせ――『夏の夜の夢』(一五九五年)とインドの征服
キーワード2 ロバとグロテスク〈Grotesque〉
第3章 名前なんて――『ロミオとジュリエット』(一五九五年)と記号の叛乱
キーワード3 バラとシニフィアン〈Signifiant〉
第4章 シナの夜――『ジュリアス・シーザー』(一五九九年)と表象の抗争
キーワード4 マントと権力〈Power〉
第5章 兄弟の絆――『ヘンリー五世』(一五九九年)と統合される身体
キーワード5 ネギとナショナリズム〈Nationalism〉
第6章 空白の歴史――『十二夜』(一六〇一年)と侵犯するセクシュアリティ
キーワード6 柳とセクシュアリティ〈Sexuality〉
第7章 私を忘れないで――『ハムレット』(一六〇一年)と記憶の臨界
キーワード7 亡霊と記憶〈Memory〉
第8章 女の腹から――『マクベス』(一六〇四年)と自然への反逆
キーワード8 血と本質主義〈Essentialism〉
第9章 靴をぬいで――『リア王』(一六〇五年)と歴史の終焉
キーワード9 王冠と家父長制〈Patriarchy〉
第10章 神々の哄笑――『コリオレイナス』(一六〇八年)と都市の雑種的身体
キーワード10 男根と民主主義〈Democracy〉
第11章 ホクロをさがせ――『シンベリン』(一六一一年)と裸体へのまなざし
キーワード11 汚点 (ルビ:しみ)と身体〈Body〉
結語 シェイクスピアのテクストと向き合う

以前の『本当はこわいシェイクスピア――<性>と<植民地>の渦中へ』で扱った4作品(『テンペスト』、『ヴェニスの商人』、『オセロ』、『アントニークレオパトラ』)とは違うものを取り上げているわけか。とりあえず実物を見てみよう。

本当はこわいシェイクスピア (講談社選書メチエ)

本当はこわいシェイクスピア (講談社選書メチエ)