口頭試問、シラバス
先日、今年度の卒論指導の仕上げとして、口頭試問を実施。いろいろと問題もあるのだけど、全員無事に通ることに。今年度に関しては、こちらが初めての卒論指導ということもあり、自分自身の反省点の方が多い。来年度はもう少しうまいことやりたいもの。
で、来年度の授業のシラバスも完成。1年生の英語は、今年度同様に前期は文法中心、後期はリーディング中心。あとは専門科目ではライティングも今年度同様、パラグラフ・ライティングを。でも、テキストはもう少しやさしめのもので。英詩の講義も基本は同じだけど、今年度の反省がいろいろあるので、できる限り改善を。ゼミは『ロミオとジュリエット』を読むことに。今年度、テキストとしてアーデン版とちくま文庫の松岡訳を指定したのだけど、今度は大修館のもの(原文+日本語の解説と注釈)を使うことにして、今年度よりも頑張って英語を読んでもらいたいとうことで。来年度から担当する特殊講義は、これもやはりシェイクスピアで、前期は『ヴェニスの商人』、後期は『オセロー』。で、お分かりの方はお分かりの通り、ネタ本は↓

- 作者: 本橋哲也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/10/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私自身が学部一年目にいわゆる「ポストコロニアル批評」に触れて衝撃を受けたので、いわば原点回帰か。ただ、この本の内容をそのまましゃべるわけにはいかないので(いろいろな意味で)、自分なりにうまいことやりたい。
他のネタ本としては、『ヴェニスの商人』については、日本語だったらたとえば↓あたりか。

- 作者: スティーブンオーゲル,Stephen Orgel,岩崎宗治,橋本恵
- 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会
- 発売日: 1999/06/01
- メディア: 単行本
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- 作者: ジョングロス,John Gross,富山太佳夫,越智博美
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 1998/04
- メディア: 単行本
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- 作者: 岩井克人
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1992/06/26
- メディア: 文庫
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『オセロー』については↓のなかの『オセロー』論。

- 作者: 日本シェイクスピア協会
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 2002/04
- メディア: 単行本
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あとは↓の邦訳が出ればいいのだけど、これは英語で。

- 作者: Virginia Mason Vaughan
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 1996/12/05
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両作品とも舞台はヴェニスとその周辺であるわけで、当時のヴェニスと地中海世界についてきちんと整理できるような文献があるといいのだけど、どうしようか。ブローデル読破とかできないしな。