観劇&研究会など

備忘録的な何かなのにあまり書いていなかったので、「通常業務」以外のイベント記録を。

8月24日(火)、夕方に下北。年年有魚『対岸の花火』@下北沢OFF・OFFシアター。今回は饅頭屋さん。我らがNo.4も回を追うごとに出番が増え、今回は主役級か。いい話でした。

9月3日(金)、若手同業者による英語教育研究会(仮)@うちの職場。今回の主な話題は、発音指導(発音記号の扱い、個々の単語の発音と文レベルでのイントネーション、リスニング問題対策とスピーキング指導、など)、CALL・パワポその他の機材の使用、映像資料・教材の活用、グループワークの活用と注意点、などなど。人の授業実践例は参考になる。

9月10日(金)、第35回スチュアート朝研究会@専修大学神田キャンパス。
扱われたのは、Thomas Otway, Venice Preserved における男性悲劇主体の表象(特にその「孤独」の表象)とインターテクストとしての『ジュリアス・シーザー』、 M. G. Lewis, The Monk のいくつかの章に付されたシェイクスピアからの引用によるエピグラフについて、David Roberts, Thomas Betterton (Cambridge UP, 2010) の書評、Hugh Kelly, False Delicacy (1768) と Richard Cumberland, The West Indian (1771) という2本の18世紀Sentimental Comedy の読書会。 盛りだくさん。感傷喜劇2本については、18世紀を通してアイルランド人や「植民地帰り」の成金(クレオールやネイボッブ)といった「帝国の周縁」にいる人物の表象がどのように変化していったかを考えるヒントがいろいろ。

9月11日(土)、研究室に行ったついでにうちの大学の演劇部の公演を。劇団夢民『ももからうまれたももたろう』(作・別役実)。別役作品ってほとんど観たことないのだけど、なるほど「不条理演劇」とかよく言われるのはわかる。

そういえば10日の深夜にはテレビで放映されていた『ファウストの悲劇』を観た。ファンにはたまらんのかもしれんが、賛否両論あるのもわかる。個人的には、どうせならヘレナも大林素子にやらせればよかったのに、って思ったけど、今回の演出ではファウストメフィストフェレスの間に、ファウストを女役、メフィストフェレスを男役としたある種の同性愛的関係があるので(序盤のタンゴの場面と、幕切れの地獄落ちの場面で顕著だけど、他でもちょこちょこと)、ファウストが心奪われ欲望するヘレナを鈴木彰紀が演じるというのは、そのあたりとの関係で考えたのかなと。