マニフェスト

昨日土曜日は、午後から渋谷。日本ヴァージニア・ウルフ協会7月例会青山学院大学。ミニ・シンポジウム「マニフェスト・パフォーマンス・暴力─ウルフと前衛(芸術)」を拝聴。


17世紀が専門の私が何故ゆえにウルフなのか。理由は単純で、スピーカーのお三方が全員直接面識のある方々であり、且つ、この三人が話すなら面白いだろうと思わせてくれる方々であるから。加えて、夕方から友人たちと新宿で会う約束になっていたので、都心に出るついでに耳学問をしてこようと思ったからである。そんなわけで、「そんなことをしている時間があったらもっと他にやることがあるだろう」という心の声に耳をふさぎつつ、汗を流しつつ青山通りとか歩いてきた次第。


果たせるかな、期待に違わず刺激的で濃密なシンポジウムであった。が、もちろん私にとっては専門外で不勉強な話題であって、一度話を聞いただけでは消化できない部分の方が多かったので、内容に関してあれこれ言うこともできない。ぜひ、何らかの形で活字にまとめていただければ助かる。ただ、今回着目された「マニフェスト」という形式(ジャンル?)に関しては、シンポでも重要な先行研究として取り上げられていた↓の著作などによれば、17世紀イングランドのディガーズ(Diggers)やレヴェラーズ(Levellers)によるテクストなども射程に入るらしいので、そのあたりは機会があれば自分でも勉強してみたいところ。

Manifestoes: Provocations of the Modern

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