『スウィーニー・トッド』&『ロープ』
23日(火曜日)は夕方から日比谷。ブロードウェイ・ミュージカル『スウィーニー・トッド』@日生劇場。
作詞作曲スティーヴン・ソンドハイムの大ヒット作の日本版。演出は宮本亜門。
キャストは市村正親、大竹しのぶ、キムラ緑子、ソニン、武田真治、斉藤暁、などなど。
英語の詞がのっていた曲に日本語の詞をのせることの違和感はあるし、大竹しのぶはやっぱりストレート・プレイの方が上手いのかなとか思ったりもしたものの、なんだかんだで楽しい(いや、内容は復讐悲劇だし、人肉パイの話ですが)。ちなみにこの作品、ティム・バートンが映画化するそうな。ジョニー・デップとヘレナ・ボナム・カーターで。
翌24日(水曜日)は、昼に大学院の授業に出て、夕方から渋谷。NODA・MAP『ロープ』@シアター・コクーン。
作・演出は野田秀樹。キャストは野田秀樹本人に加え、宮沢りえ、藤原竜也、渡辺えり子、宇梶剛士、橋本じゅん、三宅弘城、松村武、中村まこと、明星真由美、明樂哲典、AKIRA、などなど。
野田秀樹の新作の日本公演は3年ぶりくらいか。その間は再演が何本かとロンドンでの新作公演だったので。本作品はプロレスとヴェトナム戦争の話だけども、そう言ったところで何も言ったことにはならないか。抽象的な言い方をすればテーマはもちろん「暴力」で、さらに野田自身の言葉を借りれば「距離感のない熱狂の中で、繰り広げられる暴力」である。それにしても、相変わらずの言葉の強度。「あったことを、なかったことにしてはいけない」という、当たり前に思える台詞が、とても重く響く(修正主義批判?)。