夏休み

先日から夏休みモードに突入しており、さて研究だと思ったのだけど、その前に本当の「お休み」モードになってしまい、数日間だらだらと過ごしてしまった。漫画を読んだり「学魔の書」を少し読んだり。って、お休みモードで学魔の書というのも何か間違っている、というか失礼千万か。陳謝。読んだ漫画というのも『うしおととら』と『からくりサーカス』なわけで、いや、まあ、これはこれで「(元)男の子」としては正しいと思うのだけど、いい大人としては間違いか。


あとは9月の研究会用にWycherleyの芝居を少しずつ、それと↓を寝る前などに。

シェイクスピアと大英帝国の幕開け (クロノス選書)

シェイクスピアと大英帝国の幕開け (クロノス選書)

斯界の大物による著書で、英語の原題 The Age of Shakespeare からも推察されるとおり、シェイクスピアの活躍した時代の歴史的状況や当時の劇場と演劇業界の様子などの説明に紙数を割きつつ、シェイクスピアの劇作家としてのキャリアに即しながら各作品の解説や分析などをしている。網羅的に作品を扱っているので個々の議論についてはいささか物足りないというか、せっかくですからもっと論じてくださいよ、という感じがしないでもないけど、さすがに50年くらい第一線でやってきている大先生の作だけあって、監訳者による「解説」の言葉を借りれば「彼が積み重ねてきたシェイクスピア研究の年輪が感じられる」(253頁)ということか。もちろん私はシェイクスピアに関しては(も)不勉強だから、この本を正当に評価することなどできないのだけど。


これは私信。ガストン・バシュラールの『水と夢――物質的想像力試論』が法政大学出版から9月に出るそうな。たぶん以前に国文社から出ていたものの新訳でしょう。「水」に関するテーマ批評として参考になるかもしれません。ならないかもしれません(すいません、私は読んでないので)。英訳も出ているようです。