少しは勉強を

いろいろやることはあるのだけど、少しは専門らしいことも勉強をしないといけないので、今週はドライデンについて。

ということで、まずは一昨年に口頭発表したドライデンの『アブサロムとアキトフェル』について、論文化を目指すことに。もともとこの作品については修論で扱い、それをもとに博士課程一年目に英語論文を院生雑誌に載せたわけだけど、その際にあまり考えていなかったことを含めて口頭発表をしたわけだ。なので、あらためて論文に、ということ。この作品は文学史的にもドライデンの代表作とされているし、さまざまな議論がされてきているわけで、まだまだいろいろ考えなければいけないこともあるけど、いちおう私としてはこれでこの作品についてはひと段落とできるようにしたいもの。

この作業が終わったら、これもやはり口頭発表したっきりの『オーレンジーブ』についてもう一度アタック。そこまでやったら次のステップか。


次のステップとしては、1.ドライデン(&ダヴェナント)によるシェイクスピア改作3作、特にあまり論じられない『トロイラス』を中心に、まとまった勉強をする。あわせてドライデン以外の劇作家によるシェイクスピア改作も勉強。2.ドライデンの宗教詩2編(『平信徒の信仰』と『牝鹿と豹』)をちゃん読んで、ドライデンのカトリックへの改宗というはなはだ評判の悪い「変節」について考える。そこまでやったら、3.名誉革命以後のドライデンの劇作に(再)アタック。これは昨年の秋口に「大失敗」した研究発表のやり直しということもある。


ちなみに新年度の目標は1についてなんらかまとまった形にすること。そのための文献収集について予算がいくらか取れることになり、成果を発表する義務が生じてしまったわけで。さて、どうなりますやら。