ペトラルカ

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ペトラルキズムのありか―エリザベス朝恋愛ソネット論

ペトラルキズムのありか―エリザベス朝恋愛ソネット論

副題にあるとおり、エリザベス朝(の後期)のソネットを広く論じたもので、シェイクスピアやスペンサー、シドニーあたりはもちろん、論じられることの(たぶん)少ない詩人たちの作品も取り上げている。これまで英文学でソネットを論じた著作となると、やはりシェイクスピアが中心だったと思うので、こういう広い範囲の詩人を扱ったものは貴重かと思われる。著者はイタリア語もできる方なだし、ペトラルカに関しても詳しい。今年のゼミで『ロミオとジュリエット』を読んでいるけど、あの作品ではプロローグなどはソネット形式だし、台詞の中にもそういう形の部分はあるわけで、必要に応じて説明しないといけないから、参考になる。いろいろ勉強させていただきます。