神戸

あいかわらずばたばたしていて、やるべきことが進まない、のみならずたまる一方か。各方面にお詫び申し上げます。

で、備忘録。

5月29日(土)、1限をやってから新幹線で神戸へ。英文学会のシンポ開始時間にはもはや間に合わないので、いったん三宮のホテルへチェックイン、それから神戸大学国際文化学部で日本英文学会第82回全国大会。シンポジア第1部門「初期近代イギリス文学とエロス」の部屋へ。王政復古期においては、政治的風刺という目的のための「手段」としてエロティックなものが持ち出されることが多いが、18世紀になると多様なエロスの快楽それ自体が目的となっていく、という変遷があるのではという話が少し出たけど、たしかにそうかもねぇ、などと思ったり。それと、エロスについて「まじめに」考えるという営み(こんな変な図版がある、とか、こんなエロい作品がある、とか見せびらかすだけでなく)は大事であり、意外といまの文学研究が忘れてしまったことではないかという指摘にも頷いたり。

その後、懇親会にていくらかご挨拶などしたあと、途中で失礼して移動。十七世紀英文学会の総会・懇親会会場へ。着いた時には総会は終わっていたけど、こっちの学会の今後についてもあれこれうかがう。時代別・作家別の学会が増えてきて、あいかわらずの「学問の細分化」の様相を呈しているわけだけど、ここらでひとつ個別学会同士のコラボレーションも考えてもいいのではという話など。手始めに、この十七世紀英文学会と、日本ジョンソン協会(という名前の実質的には18世紀英文学会)で何かできないかと。いや、実際どちらにも所属している会員はけっこういるし(私もそうだし)、いろいろできることはあるのではないかな。あと、この学会で出している論集の今後の方向性と、あらたな出版物の構想など。その後もう少し飲んでホテルへ。

5月30日(日)、英文学会2日目。早めに会場についたので、ちょと山登り。ほんとに神戸大は山麓にあるのだね。あと、乗馬部(?)の馬がでかかった。研究発表を3本拝聴したあと、私の職場の前任者であり本日は招待発表をなさったW先生にご挨拶&昼食をご一緒させていただくため、学会会場を離れて新神戸へ。いろいろとお話をうかがう。(午後の特別シンポは非常に刺激的だったそうで、そっちも行きたかったけど。)それからいったん三宮へ戻り、少し散歩。生田神社などへ詣でる。その後、ちょっと移動して夕方からジョンソン協会の幹事会。いちおう総務委員になっているので(ウェブ担当)、いくつかの懸案事項に関する議論に参加。勝手なことをいろいろ発言し、勝手に疲弊してホテルへ。

5月31日(月)、日本ジョンソン協会総会&大会@兵庫県民会館。昨夜の幹事会の成果か、総会はつつがなく終了。それから大会。今回はドイツのミュンスター大学のエーレンプライス・センターというスウィフト関連の世界的研究所のメンバーたちが来日し、特別講演とシンポ。私は主に雑用係としてマイクをもってまわったり、パソコンをいじったり、むやみにそわそわしたり。その後懇親会。疲弊して帰京。翌日の授業3コマのことなど心配しつつ寝る。

で、気づいたら6月になっていましたとさ。来週末には研究発表だというのに、いつものように(いつにもまして)準備が全然だ。