英語教育とか現代思想とか
先日、うちの先輩に誘われて、いろいろな大学出身の若手大学英語教員の皆さんとお話しする集まりに参加させていただいた。具体的な授業実践の様子や問題点など聞かせていただいて、とても勉強になる。いや、ほんと皆さんいろいろ工夫なさっているわけで、頭が下がる。
ちなみに、津田塾系の方々の話を聞いていたら、やはりあそこの英語教育は別格だなと。おそらくICUとかもそうなのだろうけど。なんにしても、まずは自分がもっと勉強しないと話にならないなと。
そんなことを考えつつ、英語の勉強もしないで読んでるのはこれ。
現代思想入門 グローバル時代の「思想地図」はこうなっている!
- 作者: 藤本一勇,清家竜介,北田暁大,毛利嘉孝,仲正昌樹
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本、「現代思想」とか言ってるのにどう考えても「現代」じゃない人の話をするのはやめましょうよ、というある種の潔さがあっていいと思う。なのでここで扱われるのは「基本的に第二次大戦後に影響を持った思想」(仲正昌樹「はじめに」4頁)ということになる。もちろん必要に応じてマルクス、ニーチェ、フッサール、フロイト、ハイデガーその他その他も出てくるけど。で、具体的に取り上げるのは以下の通り。
「西欧諸国における批判的な社会理論の脱(正統)マルクス主義の諸潮流を、「現代思想」と呼ぶことにする。その前提のもとで、(正統)マルクス主義との距離の取り方と地域性を考慮に入れて、①ドイツを中心に活動したフランクフルト学派の批判理論、②フランスのポスト構造主義思想、③英米のリベラリズム系の社会理論・正義論、④カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル・スタディーズなど西欧近代にとっての「他者」をめぐる思想――の四つの大きな流れを、それぞれ取り上げることにする。(「はじめに」6頁)
特に、「現代思想」の入門書でリベラリズム関係を大きく取り上げたものって今まであまり無かったのではないかと思うので、ちょっと助かる。