最近読んだものとか

火曜日の非常勤は本日で終了。同じ内容を2コマやっているのだけど、進度にずいぶんと差がついてしまい、ひとつの授業では最後がバタバタに。期末試験(学年統一試験)のことなども話したかったのだけど。


で、ここ最近読んだものなど、備忘録なので。

時代の目撃者―資料としての視覚イメージを利用した歴史研究

時代の目撃者―資料としての視覚イメージを利用した歴史研究

これについては、TMUの(と言えるのも3月まで)T御大による書評をご参照。



消費社会論 (有斐閣コンパクト)

消費社会論 (有斐閣コンパクト)

上記2冊は、たまには専門と違うものをという単純な好奇心と、カルチュラル・スタディーズなどを少し勉強するのに役に立つだろうという動機などから。文学系(あるいは人文系)のカルチュラル・スタディーズに対して、例えば経済学や社会学をきちんと勉強している人たちからの批判は多いようで、もちろん、それはディシプリンの違いですよ、ということでいいのだけど、少しは他分野のことも勉強しておいた方がいいだろうと。というか、どのようにディシプリンが違うのかを知っておくことが重要だろうと。


で、せっかくなのでもう少し勉強をということで以下のものを主に電車のなかで読書中。なかなか進まないけど。

入門経済思想史 世俗の思想家たち (ちくま学芸文庫)

入門経済思想史 世俗の思想家たち (ちくま学芸文庫)


あ、あと、帰省中にドライデンのMarriage A-la-Mode (初演1671年。出版1673年)を。ドライデンの芝居の中では比較的論じられることが多い代表作のひとつ。初版の扉頁にはcomedyと謳われていて、確かにサブ・プロットは完全な喜劇だけども、メイン・プロットの方は主題としては王位継承問題と内乱だし、主人公は初めアイデンティティが不肖ながらも実は王位を簒奪された先王の息子だったことがわかるとか、非常に高潔な人物だとか、どうにも英雄劇っぽい。読んだ印象としては悲喜劇に近いような。