今後の発表予定&ブレイク
前期にいくつか。
前から決まっていた十七世紀英文学会例会が6月半ば。
その10日後くらいに職場の人文科学研究所とやらで顔見世興行的に。
さらにその10日後くらい7月頭に「新しい身内」の学会(これも顔見世興行に近いけど)。
ちょっと集中しすぎだけど、まあ、仕方ない。後者ふたつは新米としては断れるものでもないし。そのあたりで弾みをつけて、夏に一気に博論執筆といきたいところ。いけるかな。「私もうやめた 博論執筆やめた」とならないように。
↑この動画、タイトル間違ってるな。
昨日18日(土)は、授業のあと午後から高田馬場。
新英米文学会4月例会@早稲田奉仕園。ウィリアム・ブレイク特集。特に中期から後期にかけての「預言書」群について、今回から例会三回に渡って文献解題を積み重ねていき、夏の大会ではシンポジウムを組むとのこと。
今回は「テーマと形式」と題して、以下の二本の解題を。
Stephen C. Behrendt, Reading William Blake. Chapter 4. "Lambeth Prophecies I; History of the World."
Jon Mee, Dangerous Enthusiasm: William Blake and the Culture of Radicalism in the 1790s. Chapter 1. "'Every Honest Man is a Prophet': Popular Enthusiasm and Radical Millenarianism."
どちらもブレイクの歴史観や革命思想に着目するものだけど、特に2本目の文献では、ブレイクの革命思想の源泉として17世紀のランターズ(the Ranters)の思想やそれを受け継いだ18世紀の「狂信」思想(enthusiasm)、特に千年王国論との関係が扱われており興味深い。つくづく千年王国論の根強さのようなものを感じる。いつの時代にも「終末論」はあるのだろうけど、それが強烈に出てくる時期というのが歴史上いくつかあるのだろうな。