ドライデンの宗教詩2編

ここしばらく、通勤電車のお伴として Earl Miner 編纂のドライデン選集を持ち歩いていて(厚いけどサイズは小さいから)、パラパラとめくっている。で、1680年代以降のドライデンといえば、カトリックへの改宗という問題が大きな出来事であるわけで(名誉革…

31歳

1978年9月9日が誕生日であるので、これで31歳。 昨年30歳を迎えた際、このブログにこう書いた。「本日をもって三十路に突入。よくもったものである。私は運がいい。」今年も思うことは同じである。31歳までよくもった。私は運がいい。 この調子で、英文学研…

再び宣伝を

アマゾンでも商品情報が出るようになったので(画像はまだだけど)、再び宣伝を。もうすぐ書店にも出回るようですが、大学関係者の皆様におかれましては図書館などに入れていただければありがたく思います。そんな高くないですし。イギリス王政復古演劇案内…

1688年以降のドライデン

10月末の発表では、これまで手を着けていなかった1688〜89年のいわゆる名誉革命以降のドライデンの作品、そのなかでも劇作品について何かしゃべろうと思う。芝居にするのは、この時期以降のドライデンの詩作は古典の翻訳・翻案が中心で、私は古典の知識およ…

転居のお知らせと研究会3日間

実はちょっと前に引越しを。理由はいろいろだけど、おかげで職場に少し近くなったり。関係各位へのご連絡がおくれており、申し訳ありません。もしも私に何かモノを送ろうという方は、新住所をお知らせしますので、事前に一度お問い合わせください。 28日(金…

またオープンキャンパス

21日(金)に会場設営で力仕事などして、22日(土)、23日(日)と2日間にわたってオープンキャンパス。今回は「学科紹介ブース」でうちの専攻のブースの取りまとめ、かけもちで「教員相談コーナー」で受験生や保護者への対応、そして「模擬授業」を一回。模…

久しぶりに少しドライデンの詩を

読んだ(そんなことではいけない)。ひとつは、チャールズ2世の追悼詩 "Threnodia Augustalis. A Funeral-Pindaric Poem Sacred to the Happy Memory of King Charles II" (1685)もうひとつは、ジェイムズ2世の息子(のちのOld Pretender)が生まれたときに捧…

模擬授業

今度の土日にまたオープンキャンパスがあるのでいろいろ働くのだけど、日曜日には模擬授業も担当。今回は私としては初めての試みとして、パワポ使用、ヴィジュアル中心。それで『ロミオとジュリエット』の話などしてみることに。で、いま準備をしているのだ…

FD推進会議

一昨日と昨日、浜松。ということで地震にも遭遇。まあ、私がいたところは大した揺れではなく、宿泊先のホテルのエレベーターが止まって移動が面倒だったくらい。で、浜松にて、日本私立大学連盟主催のFD推進会議に参加。大学専任1〜4年目の教員を対象にした…

宣伝

私もほんの少しだけ執筆した本が出ます。喜志哲雄監修、圓月勝博・佐々木和貴・末廣幹・南隆太編集『イギリス王政復古演劇案内』(松柏社、2009年)アマゾンではまだなので、書影、目次等は版元のページを御覧ください。 http://www.shohakusha.com/detail.p…

メールの書き方

ゼミのレポートの提出をメールにしたのだけど、すでにいくつか送られてきた。最後の授業でレポートの課題を出した際、提出時の注意事項として、メールの件名をきちんと入れるようにと言ったのだけど(こちらがスパムと間違わないように)、これは普段携帯電…

肉体労働後

土日の2日間、せっせと働いていたら、その後は筋肉痛。慣れないことはするものではないが、あれはあれで久しぶりにすがすがしい汗をかいたような気もする。しかしながら、私は寡聞にして知らないけど、オープンキャンパスに着ぐるみが3体も出てくる大学とい…

肉体労働

肉体労働はあまり得意ではない。しかもこの暑さである。やれやれ。ということで、明日のオープンキャンパスの会場設営などをこれから。明日は朝から夜まで。オリジナルTシャツも着るよ。まさかこの年になって、しかも一応は「大学の先生」なのだけど、可愛い…

下っ端講師は翻訳マシーンの夢を見るか

三連休もバタバタと過ぎてしまい、気づけば今月もあと10日。職場関係で月末締切の作文×2が一段落したので(たいしたものではないのに時間を食った)、ようやく翻訳に本腰か。しかし今度の土日はオープンキャンパスの準備と運営で一日半つぶれるし(すでにオ…

授業終了

今朝一限にて今期の授業はすべて終了。あとは試験・レポートの採点と成績評価。いろいろ新しいことを授業でやったので、うまくいったこと、うまくいかなかったこと、さまざまだけれども、全般的には、自分も勉強しつつそれなりに楽しくできた。学生が楽しん…

卒論指導なども

ぼちぼちとスタート(うちは卒論のスタートがどうも遅い)。今年度は6名の学生を担当することになっていて、かつてのTMUの基準でいえば「ものすごく多い」のだけど、うちとしては少ない。うちはゼミの選択も卒論指導も人数制限をしていないため、人気のある…

三つ目

昨日4日(土曜日)は朝の授業ののち午後から研究発表@身内の英文学会。 内容的には以前に論文にした『驚異の年』論に加えて王立協会絡みで「(近代)科学」と「技術」(特に航海術)の関係について。ドライデン研究的には(そして王政復古期研究的にも)新…

7月

気づけばもう7月である。4月から新たな環境になり3ケ月が過ぎたわけで、「落ち込んだりもしたければ、わたしは元気です」(by魔女)という感じ。いや、まあ、実際には落ち込むというより単に慣れない仕事で疲れたりしただけか。ありがたいことに同僚や学生に…

FD講演&アーミテイジ講演

研究日だけど今日は午後から大学で先週同様FD関連の講演を拝聴。今日のお題は「機能するGPAとは」。うちの大学では今年度から試験的に、そして来年度から本格的にGPAを導入するのだけど、そもそも私なんかにとっては「GPAってなんじゃらほい」という感じ(も…

告知

ほうぼうで告知が出てますが、こちらでも。私は別の場所で話をしているので参加できないのですが。 トランス・アトランティック研究会日時:7月4日(土)16:00-18:00 場所:一橋大学東キャンパス国際研究館4階大教室 講師:遠藤不比人(成蹊大学) 司会及…

ふたつめ

研究発表ふたつめ終了。結局時間も気力も体力も足りず、以前に話したものをほぼそのまま。よくない。でも、聴衆が違うと反応も違って、結果としてはいい勉強になった。ということで、次は7月4日。それが終わったら大急ぎで翻訳。そのまま学期末の諸々と夏の…

『実像への挑戦』

執筆者のおひとりであるTさんからご恵贈いただきました。感謝です。実像への挑戦―英米文学研究作者: 欧米言語文化学会出版社/メーカー: 音羽書房鶴見書店発売日: 2009/06メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (3件) を見る目次を見ると、17…

FDとか英単語とか

今日は研究日だけど、午後からフロッピーディスク的な何かに関する講演を拝聴。お題としては自己点検・評価を機能させるためには、ということ。この点は、先の大学基準協会による認証評価において突っ込みを受けたわけで、うちとしては重要案件。いろいろも…

ひとつ終わり

研究発表、ひとつ終わり。次は24日水曜日。まあ、これは研究発表というよりは、自分のやっていることを紹介する感じにしようかと。ネタは、以前にも取り上げたクロムウェル追悼詩である"Heroique Stanzas"から、王政復古称賛詩(Restoration panegyrics)と呼…

発表準備が

終わってない。普段は、(あれこれ頭を捻ってから)ハンドアウトを作る、ハンドアウトに載せた引用の訳を作る、(間に合えば)原稿を書く、というパターンなのだけど、そのハンドアウトさえもできていない。よくないなあ。あと数時間でどうにかなるかしら。…

『独立の時代』

ご恵贈いただきました。ありがとうございます。独立の時代―アメリカ古典文学は語る―作者: 入子文子,林以知郎出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2009/05/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る まえがきから引用。 ・・・本書の基本的コンセ…

復調、でも・・・

研究は不調。発熱と咳のせいで調子が狂った、というのも言い訳か。いずれにしても今度の土曜日には発表なわけで、どうにかしないといけない。おおまかにアウトラインは作ったけど、細部がまったくついてこない。枠組みありきのよくないパターンか。 ところで…

発熱

先週以来いろいろ忙しかったので、今日こそ完全研究日にして来週末の準備をしようと決めて、書類とかも昨日のうちに出してきたりしたのに、発熱。いやだ。

名刺を配る3日間

ここ3日間の行動記録だけ。学会の感想などは後日。 5月30日(土曜日)、一限の授業のあとに駒場。日本英文学会第81回全国大会@東京大学駒場キャンパス。 まずは開会式(含 新人賞授賞式)。Oさん、あらためまして、おめでとうございます。その後、翻訳の打…

サティ

ドライデンの Aureng-Zebe、実在の人物としてはAurengzeb(e)と表記され、「アウラングゼーブ」というのが一応インド史の方での標準的な表記のようだ。で、この『アウラングゼーブ』を「オリエント表象」研究の文脈で読む場合、もっとも重要な問題が「サティ…